機能重視系のレンタルWEBサーバーといえば、マルチドメイン設定機能！というくらい、一般化してきたのがマルチドメインという機能です。
どちらかといえば主に個人向け高機能サーバーで利用される機能です。
マルチドメイン機能の概要
マルチドメインはサイト構築・運営に柔軟な選択肢を与えてくれる機能です。マルチドメイン対応というWEBサーバーでは、ひとつのサーバー（ひとつのサーバー契約）で、複数のドメインを設定でき、運用することが可能です。
マルチドメインが利用できるサーバーでは、２つ以上のドメインを運用することができます。いくつまでのドメインが利用できるかはサーバーにより異なり、２個のサーバーもあれば、５０個、無制限といったサーバーもあります。ビジネス向けのサーバーではオプションで必要な個数を追加できるタイプのものもあります。
マルチドメイン機能のメリット
マルチドメインのメリットといえば、まずはローコストで複数のサイトを運営可能という事です。これはサブドメインを利用してのサイト作成よりドメイン分のコストはかかりますが、多くの場合でSEO対策やサイトのブランド力という点で有利になります。
次に、多数のドメインを利用してサイトを運営する場合にも、一つのコントロールパネルより管理や設定が可能ですので、サーバーやドメインの管理に関して、効率的になります。
その他、下記にメリットをまとめます。
- ローコストで複数サイトの運営が可能
- 複数サイトを一元的に管理できる
- 大容量を効果的に利用できる
- 友人等とサーバースペースを分けて利用できる場合もある
マルチドメイン機能のデメリット
デメリットですが、低価格なレンタルサーバーとある程度の価格のレンタルサーバーで若干異なってきます。
ビジネスクラス（概ね月額２０００円以上）のマルチドメイン対応のレンタルWEBサーバーは、１サーバー当りの収容人数も少なく、これによるデメリットはありませんので、積極的に選んで問題ありません。
逆に低価格なレンタルサーバーの場合は、１サーバー当りの収容人数が多く、 １サーバー当りの収容ドメインが多くなる傾向です。もともと共有サーバーの弱点である混雑時の安定性に不安が強調されます。
（同じサーバー会社でも、ウェブサーバーによって変わってくる為、運にも左右されます）。
レスポンスや安定性といった問題の他には、リスクに関する問題があります。マルチドメインを利用して複数サイトを運用すると、サーバートラブルやサイトへの不正アクセスがあった場合などは、複数のサイトすべてに被害が及ぶ、といった問題があります。
リスクマネージメントを考えつつの運用が必要になります。
SEO対策に力を入れてサイト運営する場合は、１サーバー１ドメインで複数サイトを運営した方が効率的にドメインを活用できます。
２００８年現在、グーグルなどの検索エンジンでは、マルチドメインでのドメイン運用を認識しているともいわれています。ご存じの通り外部リンクはSEO対策の最重要ポイントですが、その重要な被リンクの効果が弱まっていると思われます。
サイト内リンクに近いような効果しかないといった意見もあり、手持ちのサイトを最大限に発揮してのSEO対策を狙うなら１サイト１サーバーが最適でしょう。IP分散という考え方です。
マルチドメインで運用するかどうか
マルチドメインはビジネスでのレンタルWEBサーバー利用においては、そこまでこだわらなくてもいい機能といえるかもしれません。
特にリスクマネージメントを考えれば、重要なサイト複数を同じサーバーで運用するのはリスクがあります。
しかしながら、「メインのサイト」と「サテライト的なサイト」などといった利用方法なら、あまり問題も起きず、メリットが生きます。
個人でのサーバー利用の際には、あって損のない機能といえます。
例えばテスト目的、例えばあまっているドメインの活用、SEO対策にページ数を増やす、その他トータルでの低価格化や将来への活用性の確保など、優れている点は多いです。
アイデアが浮かんだときに行動できる、そんな幅が広がります。
総合して、ある程度の品質以上のレンタルサーバーでは、非常にメリットが生きてくるマルチドメインです。
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